沈黙の春 ―レイチェル・カーソン―
2009年 09月 20日
表題の書、文庫本の解説からの引用です。
ご存じかと思いますが、除草剤や殺虫剤などの化学薬品が人体を含む自然破壊を引き起こしているという警告の書です。
化学物質の濫用によるとてつもなく恐ろしい自然破壊の様子が詳細なデータと共に本文で繰り返し述べられており、環境問題に大きな関心を抱かざるを得ない現在、一度は読んでおくべき本だと思いました。
害虫とみなしたある種属のみ殲滅させることは、食物連鎖を断ち切り自然淘汰を阻害し、全体のバランスを崩すことに他ならないという、冒頭の引用文に共感を覚えます。
石積みに法則が存在するように、自然界にもバランスを保つための法則が存在しているはずなんです。
”複雑な形の自然石”の一員であるはずの人間が、傲慢にも他の石を引き抜いていったらとんでもないことになるということです。
”石”とあれば敏感に反応してしまうので、1点に絞った形になりましたが、他にもいろいろ考えさせられることがありました(-.-)