ビシャン

鑿でハツッた後、でこぼこながらも大体の平面が出現しました。
次にビシャンという道具を用います。
40ミリ×40ミリぐらいの面を目割りした道具で、4,5,7,8,10枚(枚とは出っ張りの数です)などがあります。当然ながら数が多いほど細かくきれいな仕上がりになります。
4枚もしくは5枚ビシャンで粗いながらも平らにしてから7~8枚ビシャンで更にでこぼこをなくします。
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写真は反対側にも目割りがしてある、5枚と7枚が一体化しているものです。

磨き仕上げ、タタキ仕上げ、チッパー仕上げなど表面の仕上げにもいろいろありますが、ビシャン仕上げという場合は普通は8枚で仕上げます。

さらにタタキという道具を用いるとタタキ仕上げになりますが、後日紹介します。

最近はエアーツールが発達しているので機械ビシャンを使うことが多いようです。
道路工事等の整地に使うランマーという機械の小型版であり、接地面がランマーは平らな鉄板なのに対して、機械ビシャンの場合は手工具同様、タガネに目割りを施したものです。

鑿ほどではありませんが、慣れないうちは石に垂直に当たらないので均一な面を作ることが出来ません。曲面をビシャン仕上げするのであればそれなりにごまかせるのですが、平面を作るには少し熟練が必要です。
両手で振り下ろすだけという単純な動作ではありますが、普段はあまり使うことのない二の腕の筋肉を使いますので、しばらく続けるとなかなかの疲労感を覚えます。
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鑿同様、リズムを良くすれば疲労の度合いは軽減されるのですが、この道具もなかなか一朝一夕には行かないようです
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歯ビシャンという道具もあり、角や縁に近い部分の細かい仕上げや通常のビシャンが使用できないような狭いところの仕上げに用います。

ビシャン仕上げの一例を紹介しておきます。各地の神社にこのような表面仕上げの門柱等があると思います。
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by himaru73 | 2007-07-26 14:31 | 石屋道具 | Comments(6)
Commented by wecoms at 2007-07-26 15:14 x
”鑿”という字が読めませんでした。
”のみ”という字なんですね。
歯ビシャンは、写真の”神社”という文字を彫るのに使うのでしょうか?
専門的なことが多く、素人には別世界です。
Commented by himaru73 at 2007-07-26 19:54
wecomsさん、コメントありがとうございます。
歯ビシャンはあくまでビシャンの補助具です。40ミリ四方のビシャンが使えないような窪みの部分や慎重さを必要とする縁の部分に使用します。
字彫りは別の道具を使用します。写真の門柱はそれほど古くないので機械彫りですね。
専門的なことが多く、素人の方にわかりやすく説明するのに毎回四苦八苦しています。wecomsさんのように素朴に疑問を呈していただけると多少のフォローが出来ますので、とてもありがたく思っています。
Commented by サブロー at 2007-07-26 21:46 x
ビシャンって初めて見ました。
叩いたときの音が、「ビシャン」とするからビシャンなのですかね。
Commented by himaru73 at 2007-07-27 08:27
サブローさん、コメントありがとうございます。
私は当初、石の表面が「グシャッ」とつぶれるのが訛って呼び名になったのかと思ってました。同期の仲間は聞き違えたのかしばらくの間「バシャン」と思い込んでいたようです。
正式な由来は知りませんが、案外そのように感覚的なところからのネーミングかも知れませんね。
Commented by ご教授お願いします at 2014-01-28 16:49 x
ご紹介されています
・ビシャン(5枚と7枚が一体化)
・歯ビシャン
をネットで探しているのですがサイズが小さいものしか見つかりません。
販売されているサイトなどありましたらご教授下さいますようお願いします。

Commented by himaru73 at 2014-01-28 22:14
to ご教授お願いしますさん
職を離れて十数年になりますが、当時は「近藤石工道具製作所」というところで道具類を買っていました。
時流に合わせてネット販売もしているようですが、表示されるのはほんの一部だと思います。
ググれば電話番号が出ますので、お問い合わせなさったらいかがでしょうか?
参考になれば幸いです♪