「年季明けシリーズ」を終えて・・・

共に龍を作って・・・という感想です。
当然のことながら作業のほとんどはTo君ですが、自分が職場に常駐していたとき以上に密度の濃い関わりを持てたように思います
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職人として工場にいたとしたら、十分に目が届いたことでしょう。
アドバイスもすぐにできます。
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常駐していない以上、時折訪ねては修正箇所と先々の段取りを凝縮して短時間で伝えねばなりません。
To君の考える時間が長くなり、悩む時間のほうが手を動かすより多かったりします
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To君は「エイッと」ばかり思い切りよくハツっていました。
時間的制約もあるので、少しでも削らねば進めない状況に追い込まれていたということもあるでしょう。
どうしても手が出ないという小僧もいる中、これぐらいのものは何とか作れる素養があったということですね。
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田舎に帰れば商売優先になってしまうのは当然です。
そんな環境にあっても、機会を逃してほしくはありません。
なるべく彫刻をすることによって身に付くものがあるはずです。

端くれながら関わった人間として、伝統工芸をなくしてはならないと思います。
中国製品があふれる中、日本における石材彫刻の灯を絶やさないためにも、このような若者の奮起を期待したいです。
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村長も出席しての除幕式があるそうなので、このブログ記事を是非とも見ていただきたいものです。
こうやって作ったんだぞ!って、みんなに知らしめたいです。
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To君、よくやった、褒めてやるぞ!
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by himaru73 | 2008-12-08 21:48 | 石屋小僧 | Comments(8)
Commented by wecoms at 2008-12-09 09:35 x
To君、完成おめでとうございます。
作品と一緒に記念撮影のTo君の誇らしげな、嬉しそうな表情がその出来栄えの満足感を伝えてくれます。
宮大工を生業にしている友人がいますが、宮大工のとしての仕事がなく一般建築の大工をしています。
石材彫刻に限らず伝統工芸を守っていくっていうことは、現代においては大変なことだと思いますが、がんばってください。
Commented by サブロー 人生バックドロップ! at 2008-12-09 11:36 x
作品の隣に、完成までのドラマを書いておけばいいですね。
職人さんのおもいがより一層伝わりそうです。
Commented by amaryllis0110 at 2008-12-09 14:10
Toくん、himaruさん、完成おめでとうございま~~す!(^^)

石材彫刻における日本の伝統を見事に引き継がれた卒業制作でした。

To君のような伝統を引き継ぐ若者が途絶えることのないよう祈るものです。「泣かせるセリフ」を聴いた時の父上のお顔が目に浮かびます(^^)。
Commented by himaru73 at 2008-12-09 21:53
to wecomsさん
そうなんです!
「一枚撮ってやる」というと、To君は誇らしげな表情をしていました。誇って当然の仕事をしました。
が、向上心旺盛な青年ですから「まだまだ修行が足りないなぁ」とも思ったことでしょう。

宮大工然り、おいそれとはできない技術を評価する世の中に戻ってほしいものです。
Commented by himaru73 at 2008-12-09 21:56
to サブローさん
写真付きの制作ドラマとして小冊子にでもして、村長に送りつけたい気分です。
理解ある首長であれば、町おこしの一環として盛り上げてくれるかもしれません^^
Commented by himaru73 at 2008-12-09 22:04
to ジャスミンさん
効率や実用重視の社会にあって、いわゆる”無駄”なものに手間暇かけるのが”文化”だと思いますので、石材にこだわるわけではありませんが、このような造形が脚光を浴びることによってこの国の文化成熟度が高まるのではないかと思っています。

父上には是非お目にかかり、To君の奮闘ぶりを伝えたいと思っています。
実現した暁には、必ず紹介するつもりでいます<(`^´)>
Commented by ぼの子 at 2008-12-10 21:51 x
久々に胸が熱くなりました!(´;ω;`)ウウ・・・
近年、何かに打ち込む若者を見かけなくなったので、To君のがんばりをみると素直に応援したいキモチになりました!!
ちゃんと伝統が繋がってるんだなぁ~♪

彫刻は、実益につながらないかもしれませんが、技術の厚みになるのは確かですよね!!
大きなものに挑戦して、成し遂げると自信にもなりますよね!

To君には、どんな注文も断らないすご腕職人になってもらいたいですネ~♪
Commented by himaru73 at 2008-12-11 20:09
to ぼの子さん
”近年、何かに打ち込む若者を見かけなくなった…”というのはその通りだと思います。
損得抜きのひたむきな姿というのは、もはやスポーツ界でしかお目にかかれないのかもしれません。

石屋に限らず伝統産業に携わる業界には、かなり少数でしょうけどこのような若者が何人も修行していることと思います。
彼らにエールと最大限の賛辞を贈りたいものです。