聖観音立像Ⅶ

仕上げ擦りです。
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背面はほぼ完成、ダイヤソーで削れないところ、細かいところもきれいに仕上げます。
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前面も仕上げました。
ティアラ部分に阿弥陀仏座像を配置。あまりに小さいので細部は作りません。ごちゃごちゃした印象を与えるだけですから。
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# by himaru73 | 2007-08-24 11:45 | 制作中! | Comments(2)

太郎山

富山県に所用があり、ほぼ一日山歩き出来そうだったので、薬師岳」に登ろう!と思い立ったのですが、日帰りではちときつい山と判明し、断念しました。でもそちら方面に行きたかったので、中継地点の「太郎平」というところまで行きました。山小屋があるところです。
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中継点といっても登山口から8㎞、約4時間かかります。そこから薬師まで3~4時間かかるのでやはりこれは無理だと判断し、でも何となく中途半端感が大きいので太郎平から反対方向に見えている標高2372mの「太郎山」というところに登り、山頂だぁ!」「山へ行ったぞぉ!という充足感を味わってきました。(といっても太郎平からわずか15分・・・)
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ともあれ、天気は上々、雄大な山岳風景を堪能してきました。
次に機会があれば薬師岳山頂を目指そうということで同行の妻と合意し、とりあえず納得しました。

登山口にあった十三重の塔は何だろうと気になり、傍らにあった銘板を読んでみました。
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山岳警備隊というのは、薬師岳で亡くなった愛知大学山岳部の13人の青年たちのことをきっかけに組織されたということ、富山県は全国で唯一、登山届の提出を条例で義務付けているということを知りました。もちろん私も書きました。そして下山後、無事帰ったと伝言板に記録しておきました。

下山途中、大雨に降られてびしょ濡れ・・・
標高が高いところでは、雷鳴は上ではなく横から聞こえてくるということを初めて知りました。左から右に目の前を通っていったんです。とても怖かったです。
山をなめてはいけないな、と改めて思い知らされました。
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# by himaru73 | 2007-08-20 23:19 | 石いろいろ | Comments(7)

聖観音立像Ⅵ

右腕の張り出しはかなり是正されました。
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両手両足を仕上げ近くまで形作り、全体が仕上がる頃に更にきれいに仕上げます。
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膝から下はほぼ完成です。右足を外側へ少し振り、なおかつ曲げていますので踵を少し浮かせたように作ります。

曲げているのは問題ありませんが、外側へ振っているということは足先がその分外側を向いてしまうということであり、そのあたりの理屈を最初の頃は理解できませんでした。
足首から足が出ていないという事態になってしまうのです。

3~4体仕上げたあたりから作り方のコツを会得したのを覚えています。
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作業としては次第につまらなくなってくる頃です。形は殆ど出来てしまったし、それに伴ってアラが目立つようになるし、刃先は頻繁に研がなければいけないし・・・
「完成した~」という最後の歓喜を味わうために通らねばならない難所なのです。

仏に帰依した、仏師と呼ばれる人たちとはやはり感覚が違うのかな、と感じます。
表皮をめくるようにハツって削って、石の中に厳と存在するお姿を世に現すという心境には到底なれそうにありません。

真摯な想いで仏像を彫っている人たちは、退屈だとかつまらないだとか感じる間もなく、ただひたすらに心をこめているのでしょうから。
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# by himaru73 | 2007-08-18 08:39 | 制作中! | Comments(6)

聖観音立像Ⅴ

天衣など衣装のしわをほぼ全面にほどこして粗擦り (天衣とは、天の羽衣が纏っている布のことです)。
ますます雰囲気が漂ってきました
変更箇所がまだまだありますので、それほど丁寧に擦るわけではありません。
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体の線やスタイルの最終調整はここからやります。
衣のしわや手足の丸み、くねらせた体のライン等、一歩下がったところから眺めて決定していきます。
せっかく切り込んで粗擦りしたしわが、跡形もなくなるほど削られてしまう場合もあります。
逆に、これ以上削るとまずいという箇所も判明します。
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人間の目というのはなかなか信用ならないという側面がありますので、削り過ぎた場合はその前後も削り過ぎ気味にして均すとか、逆に反対側を膨らませることによって味のある曲線に見せてしまうなど、目の錯覚を利用することもあります。
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現在のところ、右腕が外へ張り出しすぎているように見えますので、さてどうするか、というところです。
腋に開けてしまった穴は取り返しがつきませんので、腕をもう少し細くすることで解決できると思います。
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# by himaru73 | 2007-08-14 07:59 | 制作中! | Comments(6)

聖観音立像Ⅳ

顔を少しいじって、頭頂部の冠というかティアラ(?)および、髪の毛を粗造り
顔はとても重要なので慎重になってしまうのですが、最後の方でじっくりと、というわけにも行きません。
全体を仕上げに持っていくのと同様のペースで進行していかないことには、首や耳などがなかなか仕上がらないからです。
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背面を粗取りして、その勢いのまま衣のしわまで粗作りしてしまいました。
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細かい寸法が全て決まっているわけではないので、感覚的な難しさは何体作っても感じてしまいます。
丸い部分など、ノギス等で細かく計ることは可能ですが、機械部品ではありませんのでそんなことはしません。
膨大な時間がかかるでしょうし、何よりも硬い印象の、味も素っ気も無い作品になってしまうでしょう。
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職人の手作りとしてのアナログ的な感覚が、硬い石にもかかわらず柔らかみや温かみを醸し出すのだろうと思います。
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# by himaru73 | 2007-08-12 07:05 | 制作中! | Comments(8)

木曽駒ケ岳

何と午前3時半に我が家を出発、妻のリクエストに従い、山へ行ってきました。
千畳敷カールというのが人気の観光スポットらしくて、早めに行かないとロープウェイが大混雑、帰りはもっと混雑して2時間待ちになるらしいのです。

千畳敷から駒ケ岳へ登山する人は早朝のバスを利用して早めに下山というプランを立てているようです。
ETCの深夜割引のため、4時までに高速道路に入りたいという事情も考慮しました。

行って良かったです!
天気は上々、バスやロープウェイの乗り継ぎもスムーズに行き、何といっても壮大な大自然と清涼な空気を満喫することができました。
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千畳敷から駒ケ岳山頂(2956m)までは約1時間半、それほどきつくはなく、所々で見渡す風景も素晴らしいものでした。
御岳も、富士山も、もしかしてあれは槍ヶ岳…と山三昧!!!
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下山道は別ルートを、と気まぐれに思ったのが唯一の失敗でした。
標識には“死亡事故発生現場”などと書いてありました。が、通行止めにはなっていなかったので行ってみようか、と軽く考えてしまったのがいけなかったんですね。
岩肌を這うように横移動しなくてはならない個所があり、高所恐怖症の私にとって、とてつもなく恐ろしい体験をすることになってしまったのです

それ以外は大満足です。山頂でお湯を沸かして緑のたぬき”を食べることができた(好物なんです、実は)ので、今日の山歩きはとても充実したものになりました。
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石ブログですので、石仏見っけ!ってなもんで、山頂に鎮座してる小さめのお地蔵さん、抜かりなく撮ってきました。・・・小さいとはいえ山頂まで上げるのは大変ですよ、石って重いですから・・・
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# by himaru73 | 2007-08-09 18:07 | 石いろいろ | Comments(8)

聖観音立像Ⅲ

体の線が出てきました。

ダイヤで粗く擦ってみます。
このまま仕上げというわけにはいきませんが、粗削りのままではイメージを想定できない場合もありますので無駄擦りになるかもしれないのをあえて承知で擦ってみるのです。
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より具体的な形になってきました。
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まだまだ楽しい工程です

今作品は本体高さが2尺5寸、約76センチと小さめのものですから、粗作り工程で体力的な負担はあまりなく、楽しさを感じる大きさなのです。
もっと大きいものですと体力勝負という面が出てきますので、加齢と共にきつく感じたりしますけど。

粗作りで楽した分、仕上げに入ると大きいものに比べて細かい作業がより細かくなってしまいますので、イライラ感が増してしまいます。
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# by himaru73 | 2007-08-06 17:06 | 制作中! | Comments(6)

聖観音立像Ⅱ

3時間ぐらい作業をするとこのようになります。
何となく輪郭が出てきて、顔っぽいものが出現します。
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顔が基準、というわけではないのですが顔をある程度見せておくほうが全体の雰囲気を把握しやすいということがあります。
手も重要ですので位置を決めて粗作りをしておきます。
この段階では、これくらい削っても大丈夫かな?という、何となくの世界です。

基本寸法は決まっていますが、何体作っても疑心暗鬼から逃れることは出来ません。、取り過ぎてないだろうか、墨は合っているだろうか???
一旦削った後、まだ取りきれていないなぁと感じることもしばしばです。

女神立像のときにも述べましたが、楽しく感じる段階ではあります。
既製品ではあってもサクサクと心地よく削って形が出来ていく、石彫の楽しみを最も味わえる工程であると思います。
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# by himaru73 | 2007-08-05 21:31 | 制作中! | Comments(4)

聖観音立像Ⅰ

「女神」は一時中断しております。
「聖観音」を一気に完成させましたので、製作過程を逐次紹介できることになりました。

四角に切った石に基本寸法を入れ、大まかな絵を描きます。
本来は墨で描くのでしょうが、まぁどうせすぐに消えてしまいますから。
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斜線で示したところは要らないところ、切削機で切込みを入れてからバコバコ取ってしまいます。
散乱している木っ端がバコバコ感を表していると思います。
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切込みを入れたところ、それを取ったところについては、写真を撮りそびれてしまったので別の製品で代用しました。

ここまでは直線的というか、まだ四角い状態です
角を丸めるところからが腕の見せ所、おっかなびっくり少しずつ・・・などとやっていては時間がいくらあっても足りません。
経験がものを言うのですが、完成形を念頭に大胆且つ細心にことを進めるのです。
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# by himaru73 | 2007-08-04 16:23 | 制作中! | Comments(2)

タタキ

ビシャンでざらざらながらも表面を平らにしたところにタタキという道具を用いてさらに滑らかにします。
これまでの道具がある程度の”面”を作ることを目的にしてきたのに対し、タタキという道具は”線”を石に刻みます
一回振り下ろすごとに一目ずつ刻まれていきます。
コツコツと地道な作業を続ける石職人のイメージにピタリとはまっているのではないかと思います。

ビシャンの後にタタキ、です。
タタキ仕上げという仕上げ方がありますので、表面がでこぼこしていてはいけません。
ビシャン仕上げの段階でいかに平らになっているかが問われます。
が、
現在ではタタキ仕上げの注文があったとき、切削機で切った面にタタキをかけて仕上げとします。しかもビシャン同様、エアーツールが存在するのです。

この辺が面白いところですが、機械タタキでは石に当たるときの衝撃力や間隔を手元では完全に制御できないため、同じところを叩き続けたり叩き残しが出来たりして、逆に凹凸になってしまったりするのです。
目立たないところや仕上げの前処理としての使用に限られているようです。補助具ってもんですね。

結局は職人の技、肉体を使って魂こめて、という製品が良い製品ということになるのでしょう。
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タタキ仕上げとは別に、面取り用の道具としての使い方もあります。(写真がそうです)
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目を立てるだけではなく削るということも出来るからです。
斜めに削っておいて、少し下から真っ直ぐに削り下ろす、という手順によって面取りが出来るわけですが、現在では実用性がありません。
電動工具の発達により、そのような技が必要なくなりました。

伝統工芸という、実用とはかけ離れた世界で技術が伝承されている状況です。
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# by himaru73 | 2007-08-03 16:45 | 石屋道具 | Comments(4)


日常の出来事あれこれ。  ときどき「石」。


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