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H君のこと vol.6

前回に続き、初代“そうじ大臣”についてです。(・・・初代しかいませんが・・・)
作業員として、職場環境を最善の状態に保つことは当然のことです。

電動工具のコードやエアーツールのホースが絡み合って、空きスペースは常に埋まっています。
足を引っ掛けてつんのめることもあります。
手をつこうとした先に鋭角に突き出た石が置いてあったりします。
石屋の加工場なんて、それこそ危険がいっぱい
H君のこと vol.6_e0118846_17351063.jpg

作業能率の向上や怪我の防止はもちろんですが、掃除、片付けを励行することによるメリットはいろいろあります。

道具を所定の場所に戻すことによって、
 (1)見たり触ったりする機会が増える。
 (2)何のための道具かを考えることができる
 (3)使いやすい配置を考えることができる。
 (4)使う順番をシュミレーションできる。
 (5)消耗や破損具合を常時チェックできる。
まだまだありそうですが、
技術向上に役立つことは間違いありません

他にも、
突然見学の申し入れがあったりするので、見た目良くしておいたほうがいいに決まっています。

狭い工場を効率よく稼働するために全体を見渡す目が養われます。

やることが見当たらなかったり一息つきたい場合に、片付けをやっていれば働いているように見えるということもあります。
・・・そんな要領のいい小僧もいました・・・

ここまでは職人の立場として思い至ったことですが、小僧としては別の見方があったのかもしれません。

「たかが掃除のことで職人を煩わせるのは小僧の恥だ!」
H君はそのように檄を飛ばしたと聞きました。
たよりになるなぁ、と改めて感じ入った次第です。
by himaru73 | 2008-01-16 17:49 | 石屋小僧

日常の出来事あれこれ。  ときどき「石」。


by himaru73