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Oさんのこと vol.6

現在のOさんは、加工場そっちのけで山暮らしをしています。
加工業者から採石業者に移行した模様です。

Oさんのこと vol.1にて少し触れた高級墓石材が、順調に産出しているようなのです。
あれからほぼ1年が経過しました。
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採石場に程近い、廃屋寸前の民家を借りることができたとのこと。
田舎暮らしはいいぞ~」なんて、会うたびに楽しそうな表情でいろいろ語ってくれます。
招きに応じて訪問しました。

どうせなら宿泊しなければ!とばかりに着替えとビールを抱えて約3時間のドライブ。
曇天の日、星ひとつ見えない真っ暗やみの中、街灯なんてありませんから車のヘッドライトだけが頼りという、山道を走るには最悪の条件の中到着。

「ド田舎」「山奥」でした。
住んでる人には申し訳ない表現かもしれませんが、最寄りのコンビニまで車で40分かかるなんて尋常じゃありません。
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しばらく雨が降っていないにもかかわらず、あちこち泥濘状態。街乗りの車が違和感を醸し出しています。

いわゆる「限界集落」
1人、もしくは夫婦だけという高齢者宅がポツポツ点在するという環境です。

翌朝、採石風景を見学しました。
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ユンボ(パワーショベル)で山を崩します。
自身が進む道路を作りながら掘っていきます。
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時折「タマ」と呼び習わしている、丸っこい岩が出てきます。
大きめのタマを削岩機で割り、傷や色目のムラがなければ加工場へ運ぶという段取りになります。
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現役石屋小僧のtomo君が、せり矢で割るためのテッポウ穴をあけていました。

「タマ」というのは水流に例えると水飛沫のようなものであり、近くに本流、つまり岩盤が横たわっているはずなのです。
まだそこに辿り着いてはいませんが、良質の御影石が眠っているのは確かなようです。

資本も要るし根気も要る。
博打的要素が強い試みではあるのですが、Oさんは前だけを向いて取り組んでいます。

業界を離れたので直接的な協力は難しいにしても、あちらこちらに紹介するという形をとりつつ応援していきたいと思っています。
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住居の周囲には蕨が群生、筍(破竹)がニョキニョキ。
降り出した雨の中、Oさんと一緒に採取した土産を、車のトランクに満載して帰路につきました。
Commented by ゆったり人 at 2008-06-03 22:52 x
こんばんは。
親方さんの信念とその実行力には感服します。
いつかは成功してほしいと思いますが、でも状況的には岩盤の存在が有望なんですね?
とても興味深く拝見しました(リンク先の記事も^^)
よい人間関係を保たれててうらやましいです。
ちなみに、私は以前の会社はいまどき?の出入り禁止処分です。別に悪いことはしてなくて、同僚や知り合いは味方してくれましたが...^^
Commented by ぼの子 at 2008-06-04 00:45 x
採石するトコロなのに土だらけだ…と思ったのですが、これからなんですね♪
写真のテッポウ穴を開けてる所をみたら、思ったより大きい石なのでオドロキました!!
良質の石が採れる予感ということは、やっぱりOサンの見る目があったんですね!
コレから掘るのが楽しみですネ~♪(*´∀`*)

ワタシは田舎暮らしをしたことがないので、不便と虫にはめっぽう弱いデス…(主人はダイスキらしいのですが)
Commented by himaru73 at 2008-06-04 19:31
to ゆったり人さん
他人と同じことをしたくないタイプの人ですから、ダメもとでチャレンジする意欲はムチャクチャ旺盛です。見習いたい資質ではあるんですが、本能的に行動する部分もあって、付いていけないなって時もあります。
掘り下げて訪問していただきありがとうございます。

元社員というよりは師弟関係のようなものですから、個人的なつながりと言っていいと思います。仕事を離れた分、一緒にタケノコを掘ったり出来ちゃいますので、より関係が深まったのかもしれません。
Commented by himaru73 at 2008-06-04 19:44
to ぼの子さん
三枚目は、青いユンボが崩した山砂を、黄色いユンボがさらに下へ運んで谷を埋めているという写真です。
本格的に石を”切り出す”ためには、下へ向かわないといけません。岩盤が出てくるまで、表土が厚いところは苦労します。

虫は宝庫と言っていいでしょう。一歩踏み入れた瞬間、巨大なクモの歓迎を受けました。ガやアリが室内を我が物顔でのそのそしているにもかかわらず、別に違和感なく一晩過ごせました。田舎生まれの田舎育ちなもので、懐かしいとすら感じてしまいました。
当日は曇り空だったので残念でしたが、晴天だと手が届きそうなくらい近くに見える、満天の星空らしいです。虫を無視出来ればってところですね。
Commented by wecoms at 2008-06-05 09:43 x
たまに、訪問するならば自然があり、空気も美味しそうで良いところのようですが、軟弱な私には、とても生活していく勇気がありません。
Oさんの石への思いが、良い素材を求めて”加工業者から採石業者に移行した”のでしょうか?
さすがに、石屋さんの職人気質というか”意思”の強さを感じます。
Commented by himaru73 at 2008-06-05 19:43
to wecomsさん
ずっと生活するのは勘弁してほしいと私も思いました。で、我が家指定の保養所(勝手に決めた)として、時々訪問することにしました。
中国製品に押されて、加工部門はジリ貧状態の業界ですから、今一度足元を見直そうということですね。地産地消。立派な理想を掲げるでもなく自身の生活のために転身したことが、結果的に原点回帰につながっているような気がします。
Commented by 北海道のほっし~ at 2008-06-05 23:16 x
見事な玉石と山奥(失礼!)にびっくりです。
O師匠から少々話を聞いていましたが、これ程とは・・・
頑張っていますね、師匠も職人も。
ヒマルさんの保養所ということですが、人によっては逆にストレス溜まるかも?長尺取れる岩盤に行き着くことを切に願います。
石目は凄く良い物ですからね。
あぁ~たけのこ食べたい!・・・
Commented by サブロー 人生バックドロップ! at 2008-06-06 00:00 x
採石から行うとは、凄いこだわりですね。
○○産の石で○○さんが加工した石細工になるんですね。
Commented by himaru73 at 2008-06-06 15:05
to 北海道のほっし~さん
聞いただけではいまひとつ分からなかったことが、実際に現場に立つと見えた気がします。道路作りの時に削り取った山肌にところどころ岩が露出してましたから、かなり期待は持てそうだと実感しました。
たけのこ、美味しかったょ!
来年、春先にいらっしゃいな。
Commented by himaru73 at 2008-06-06 15:11
to サブローさん
御影石の名称は、産出したところの地名や地域名がそのままついている場合がほとんどです。
Oさんが発掘したこの石は”天竜青みかげ”と命名されてます。
天竜川上流付近なので、ご多分にもれず、ということでしょう。
Commented by ぼの子 at 2008-06-06 16:03 x
虫はムシできないっす…(泣)
足の長いヤツや多いヤツはニガテデス…・゚・(つД`)・゚・
あと、田舎の蚊は都会の蚊よりも強いらしく、ものすごく腫れます!
かゆさも数倍!!Σ(`∀´;)

でも、満天の星はうらやましいですよネ~♪
Commented by himaru73 at 2008-06-06 16:24
to ぼの子さん
いくら田舎モンでも、さすがに完全無視というわけにはいきません(+_+)
これからは足が百本もあるのが出てきそうですし・・・
確かに、のびのび育った田舎の蚊はデカくて、毒性が強いらしいです。住人は多少の免疫があるのかもしれませんが。

再訪ありがとうございます。
マイブログのコメント返信をして、「ぼの子マニア!」にコメントして、記事投稿したら、ありゃま、またぼの子さんから\(^o^)/
何だか超変則チャット状態のような気がして、楽しい午後を過ごせました。
by himaru73 | 2008-06-03 22:18 | 周りの人 | Comments(12)

日常の出来事あれこれ。  ときどき「石」。


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