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石仏指南 その2

石仏指南 その1の続きです。
前回同様、向かって左が見本です。

顔の粗造りと、胴体の前面を擦るところまで進みました。

腹部が最も出っ張っていなければならないのでこれ以上削らないこと、逆に裾部分をもっと削って腹から足元にかけてのなだらかな曲線を出すこと、等のアドバイスが利いたようです。
e0118846_106432.jpg

横の曲線、つまり胴回りのふくらみが足りなかったので修整しました。

二の腕から胸にかけての膨みは、合掌をした自分の体を見下ろせば一目瞭然だろうと言うと、納得の様子。

手で隠れてしまう、腹から首元にかけての曲線も意識しなさいとアドバイス。

曲線、膨らみという言葉が多く出るように、粗造りにおいては体の線をきっちり出すことが主眼となります。

衣をまとっているのでそれに目を奪われがちですが、「人の立ち姿」を常に意識することが大事です。

顔は…あれもこれもだと混乱のもとですから、今回は触れません^^;
Commented by wecoms at 2009-02-13 10:31 x
微妙な曲線、膨らみで与える印象が大きく変わるもんです。
ひまるさんの像は柔らかなS字状の姿勢でゆったりとした優しさを感じますが、一方To君の作品は新人らしく直立的な真摯な姿勢での合掌姿も好感が持てます。
Commented by himaru73 at 2009-02-13 21:05
to wecomsさん
確かにTo君の方は、凛とした姿で前方を見据えていますね。

仏像は半眼の状態で少し下方に視線を向けているのが、慈悲深い像に見えると信じて疑わないものですから、粗作りの段階から意識してしまいます。

まだ半人前だから…とばかり思わずに、若者らしい真っ直ぐさを評価してあげるのも大切ですね。
Commented by ぼの子 at 2009-02-14 10:44 x
おお!荒削りでこんなにヒトに見える♪
まだこの段階なのに、熟練と新人のウデがでるんですね~♪
とは言っても、見慣れてないワタシたちにとっては、
見比べないと分かりませんが…

ホント「意識させる」って大切ですよね♪
Commented by himaru73 at 2009-02-14 12:01
to ぼの子さん
表と裏を同時に見ることはできませんから、頭の中で3D映像を回転させていないといけません。
華道も立体という点においては共通項がありそうだとおっしゃっていましたが、花を生ける達人もそのように脳を働かせているのではないかと思います。
常時それが出来るのが熟練ということでしょうか。

「意識する」とは、脳内に映像を描くこと、と考えています。
Commented by ゆったり人 at 2009-02-15 00:19 x
こんばんは。
やさしいお顔立ちと、少しキリリとされたお顔立ちと、今後変わっていくのでしょうけど思い描くラインが違うのでしょうね。
でも新人さんは、この取り組みでいっぱい経験と習得ができます、貴重な機会ですよね。
仕上がりがどうなっていくのか楽しみです。
Commented by himaru73 at 2009-02-15 20:43
to ゆったり人さん
To君は確かに貴重な体験をしていると思います。
ほんの10数年前までは仏像を作っている職人の傍らにずっといられたのに、石屋さんの仕事内容が全く様変わりしてしまって、「技を盗む」ということができません。

業界のこれからを担う若者に、少しでも良い経験をさせてやりたいと思っています。
by himaru73 | 2009-02-12 10:09 | 石屋小僧 | Comments(6)

日常の出来事あれこれ。  ときどき「石」。


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