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ディスクグラインダ その3

砥石です。青砥(あおと)とも言います。
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粒子の大きさと密度によって数種類ありますが、粗い砥石、細かい砥石、などと呼び習わしています。
通常はカップの後に使用することによって、より滑らかな面ができます
手で石の表面をなでても、ざらざらした感じがなくなります。
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目が細かい砥石ほど滑らかさは向上し、それまで白っぽかった石が磨いた時の色に近くなります。

石碑にしろ彫刻にしろ、「砥石仕上げ」という注文もありますので、この道具で完結という製品もあります。
by himaru73 | 2007-11-26 19:25 | 石屋道具 | Comments(10)

ディスクグラインダ その2

カップと称します。
お椀のような形をしていて、ヘリの部分にダイヤチップが付いています。
(お椀を洋風に言ってるだけかな?昔の人はそれがハイカラだと思ったのかも)
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デコボコ面をビシャン等で均しておいてからこの道具の出番ということです。
ピタッと石に押し付けて前後左右に動かすと、ほぼ平らな面が出来上がります

他の用途としては、彫刻品などの仕上げ擦りの前段階としての粗擦りの際に活躍します。
by himaru73 | 2007-11-25 19:21 | 石屋道具 | Comments(2)

ディスクグラインダ その1

ダイヤソー、カッター、薄刃と称します。
手動で石を切るための道具ですね。
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写真は5インチ径のものが付いていますが、通常は一回り小さい4インチ径を使用します。
仕上げ擦りにも使いますので、その際は4インチ径でないとかなり使いづらいです。

直径が大きいほど深く切れるのは当たり前ですが、その分抵抗が増します。
所詮は手で握って使う道具なので、大きな力で押しつけて使うと反発力が増したりして危険です。
モーターももちろん小さいものですから、負荷がかかり過ぎて故障してしまいます。

というわけで通常は4インチ径を使います。
少しでも深く切るために、たまたま5インチがつけてあったようです。
by himaru73 | 2007-11-24 17:55 | 石屋道具 | Comments(8)

タイルもどき

玄関ポーチのタイルが損壊してしまいました。
自転車を出し入れする際に頻繁に「ガツン!」とぶつけていたせいだと思われます。

ホームセンターで探しましたが、なかなか同様のものがありません。
「見つけた!」と思ったら取り寄せ、しかも数十枚のロット単位での入荷なのでちょっと…などと言われました。
DIYでまとめ買いする客ばかりじゃないと思うんだけどなぁ。
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で、似た石がありました
スライスして既定の寸法で切ってモルタルで張り付けて、ハイ出来上がりってなもんで写真の通りです。

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・・・「作品」カテゴリでいいのかな?って気もしますけど、加工したのは間違いないので・・・

周囲と少し違うねぇ・・・(よく見ると)・・・ん!?石だねぇ
これはこれでアクセントになっていい感じかも・・・

と、誰も言ってくれないので自分で呟いてみました。
by himaru73 | 2007-11-20 19:50 | 作品 | Comments(9)

H君のこと vol.3

H君、多芸多才です
その一端を紹介したいと思います。

しばしば我が家に遊びに来ていたH君、いつしか小学校低学年の娘たちのアイドルとなっていました。
トランプマジックを披露して彼女たちの心を虜にしてしまったのです。

内容としてはいわゆる子供だましというかすぐにネタばれする程度のものなんですが、
とにかく話術が巧みなんです
大人である私と妻もつい引き込まれてしまいました。

手先の器用さで見せるトリックではありません。
うまく気をそらせる術に長けているんでしょうね。
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まともな仏像を造ろうとすれば、ある程度の器用さが必要です。
道具をうまく使えなければ形になっていきません。

H君は標準レベルを超えてはいましたが、取り立てて優れていたというわけではありません。
むしろ自分の欠点を十二分に自覚し、それを努力で補って製品にするというタイプのようでした。

モノづくりは相手が石ですから、手先の器用さと感性があれば一言もしゃべらずに周囲を納得させることができます。
雇われ職人はそれで十分ですね。

石屋小僧は将来の跡継ぎ、すなわち商売人になる場合がほとんどですから、H君のような話術や社交術は必要不可欠な要素だなと思いました。

※ 写真はvol.2に引き続きH君の作品(側面)です。
by himaru73 | 2007-11-14 20:31 | 石屋小僧 | Comments(11)

誕生

初孫をイメージして作りました。
花弁の中からはい出してくる様子です。
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手の重みでたわむところを表現したいと思ったのですが、そのように見えるでしょうか!?
薄くするのにも限界があるし、ビシャン仕上げなので衝撃による破損も考えて少々厚めになってしまいました。
見る人がほのぼのとした気分になれるよう、ボリューム感を持たせてふっくらした感じに仕上げたつもりです。
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顔はもちろん孫の特徴を出したつもりですが、赤ん坊なんてそんなに違うわけじゃありませんね。
みんなかわいいですから、愛くるしい笑顔が出れば良しというところです。
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孫は眉毛が少々目立ちます(濃い、幅広)ので、一部水磨きをして光沢を出すという方法で特徴を出しました。
by himaru73 | 2007-11-11 16:48 | 作品 | Comments(6)

H君のこと vol.2

H君には酒の飲み方を教わりました
ン!?何のこっちゃ・・・

石屋小僧と飲むときは、どちらかというと聞き役に回ることが多かったのです。
職人さんてとってもエラいんですから、その一言一言がたとえ飲み会の席であれ重みを持ちます。
軽く冗談を言ったつもりが、まともに受け止められて思いっきり場が白けた、なんてことがよくありました。

”彼らに話をさせよう、工場での不満や寮生活のストレスを吐き出させよう”
年長者らしく鷹揚に構えていたんですねぇ。

酒が入ると饒舌になりますから、いろんなことを喋ってくれます。
私は”うんうん”とうなずきながら彼らの話を聞き、時折助言をし、という具合で飲んでいました。

H君が加わっての何度目かの飲み会、”最近弱くなったなぁ、すぐに酔っ払っちゃうようだ”なんて彼に言ったところ、
うなずいてばかりだもん!飲みながら頭を上下に振ってりゃ酔いが回るのは当然ですよ!
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”ハッ”と気づきましたね。

取引先の接待というわけではないんですから、好きなように飲み、語り、楽しく過ごすのが飲み会の常道ですよね。
そこのところが欠落してました。

H君が、「飲み会だからみんなで賑やかにやりましょうよ、職人だからって構えてないで。
と、教えてくれました。
もちろん、H君というキャラクターが加わるからこその盛り上がりであることは当然ですけどね。

一回り下の年齢にもかかわらず、大都会で苦労を重ねた(・・・らしい)彼に一本取られたというところです。

※ 写真は小僧時代のH君の作品です。素人っぽさが残る中にも、とぼけた表情がいい味を出しています。
by himaru73 | 2007-11-09 17:13 | 石屋小僧 | Comments(6)

K君のこと vol.2

じん肺の疑いあり”、なんて診断を受けたK君、年明けして3年余りたちましたが今や一児の父となりました。
一度おなかの大きな奥さんを伴って訪ねてくれましたが、2年ほど会ってない気がします。

彼とは仕事を離れたところで何かと気が合い、二人で飲みに出かけることもしばしばでした。
仕事であれ何であれ素直で従順という表現がぴったりの青年す。が、年中言われるがままというわけではなく、理不尽な仕打ちには毅然とした態度を示すなど一本筋が通っているのも垣間見えて、とても好印象を与えてくれました。
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(研磨機の下に敷いてあるのは前掛けです。周囲に水が飛び散るのはもちろん自らも水浸しになるため、必須アイテムです。)

跡取りであるにもかかわらず、K君のお父さんは「石屋の後継ぎになるのに3年や5年遅れてもどうってことはない、社会を見てこい」
と、すぐに修業の道へ入らなくてもよいと言ったそうです。
確かに、高校を出てすぐに工場通いの小僧になったのではわかりえない世界が他にあるでしょうから、あとからではできない体験を若いうちにしておけというお父さんの勧めはなるほどな、と感じます。

で、K君が選んだのは完成後間もない関西空港内のさる施設の警備員だそうです。
いずれは家業を継ぐわけですから、早期に辞めてもあとくされがない職種にしたのかもしれません。
場所柄、様々な人間を観察する機会に恵まれたことでしょう。

あまり詳しくないサッカーの話に付き合ってくれた挙句、ビデオや雑誌を貸すから次の飲み会までに勉強してこい、などと上司の権限を間違った使い方で行使したにもかかわらず、素直に従ってくれました。

そして次の飲み会、フリではなく本当に興味を持ったらしく、熱く語るK君がそこにいました
スポーツ全般はもともと好きな元高校球児なので、「サッカーという競技を詳しく知るきっかけになってうれしい」、なんて言い方さえしてくれたのです。

かのナイスガイも30歳ぐらいになっているでしょう、2人目の子はできたかな?
by himaru73 | 2007-11-08 17:02 | 石屋小僧 | Comments(2)

K君のこと vol.1

電動工具を使用する際、もうもうと砂埃が立ち込めます。石の粉ですね。
真冬でも扇風機を回し、工場の窓や出入り口は開けっ放し、当然防塵マスクは着用します。

水磨き(つやを出すために水をかけながら研磨する)の場合、目に見えないほどの粉塵が浮遊するのですが、マスクは着用しないことが多いです。特に夏場は暑くて蒸れますからね。

ところがK君は、磨き仕事に限らず加工作業をしていないときであっても年がら年中防塵マスクを着用しています。
とっても神経質、埃に敏感体質・・・というわけではありません。
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(写真は水磨き用研磨機です)

ある年の健康診断にて、じん肺の疑いあり!と宣告されてしまったのです。

じん肺診断にはその重度によって4段階(だったと思います)あり、K君は最も軽度の「疑いあり」でしたが、いくら個人差があるとはいえ石屋小僧を2~3年やっただけで普通はそんな診断はありえません。K君はタバコも吸いません。

私は小僧時代を含めて20年近く粉塵だらけの工場で過ごしましたが、そのような診断をいただいたことはありません。じん肺の「じ」の字もありません。
マスクに使用するフィルターの品質は現在ほど良くなかったでしょうし、何しろ面倒だという理由で全く着用しない時期もあったほどなのに・・・

何らかの理由で子供時代に肺に負担がかかっていたのかどうかは解りませんが、気を付けるにこしたことはないということで朝から晩までマスク着用となったわけです。

K君が卒業して3年余、結婚して息子も出来、田舎での商売も順調のようです。
その後じん肺云々という話は聞きませんので、進行していないのか、はたまた最初から誤診だったのか良くわかりません。

いずれにせよ、四六時中マスクを着用することは良いことには違いありません。この業界の人にとっては。
by himaru73 | 2007-11-07 17:11 | 石屋小僧 | Comments(4)

なかよし像Ⅱ

Ⅱなんてタイトルですが、以前紹介したなかよし像よりはるか昔、6年前に石屋を辞める際に作ったものです。
紹介順ということでまあいいですね。
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退職記念に何か作っておこうという気になり、昼休みや休日を使ってコツコツとやりました。
この手のスタイルは在職中にいくつも注文があったので、あまり考えることなく作った記憶があります。
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気合いを入れて変わったものを何か作ろうなんて発想は趣味として再開したからこそ芽生えたことであって、当時はこれまで自分がやってきたことの延長上で、という思いでしたから、オーソドックスな仕様になりました。
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妻の実家と妹の嫁ぎ先、そして自分用にと同じものを3体作りました
石屋の職人としての自分を支えてくれた親族への感謝と、全くの異業種へ転身する自分のメモランダムとして。
by himaru73 | 2007-11-03 18:20 | 作品 | Comments(6)

日常の出来事あれこれ。  ときどき「石」。


by himaru73
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