地蔵菩薩2

前作のお地蔵さんとは違って、今回は明確にプレゼント用として作成しました。
年季明けで田舎へ帰った石屋小僧のS君宅を訪問しようと思い立ったわけです。

北陸地方の石屋さん、とても親切で客人を大仰にもてなす風土、よってS君のご両親が手厚く迎えてくれるであろうことは容易に想像がつきます。
何か手土産を、菓子折りだけというわけにはいくまい、何が良いか、そうだ、石製品だ、でも相手もプロだ・・・ ・・・。

あれやこれや逡巡の末、まぁ、心がこもってればい~んじゃない?
などと軽く決断した次第です。
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参考にしたのは新聞広告
開運地蔵・・・だったかな?
タイトルはともあれ、とてもかわいらしいお地蔵さんの写真が載っていたわけですよ
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拝借してしまいました。
もちろん、そのまんまコピーしたところで自分の作品とは言えませんので、
あくまで参考にしながら自分のイメージを膨らませて完成しました。
# by himaru73 | 2007-07-22 07:37 | 作品 | Comments(6)

女神立像 その後の後

ある程度の形に仕上げて粗造りは今日で終了、というつもりで作業に出かけたはずが、Oさんとの会話に花が咲いてしまって本日の作業は一時間足らず

頭をダイヤソーで擦った後は裾衣の粗造り。
雰囲気が出てきたかな、というところです。
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他の部分も同じようにやってほぼアウトラインが完成してしまう予定だったのに、そこは自分の工房ではない悲しさ。
工場を借りている手前、もう少しやりたいから・・・などと邪険には出来ない事情があるのです。
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前回より少しは絵的に変わっているなと判断したので紹介することにしました。
具体的な形になっていくのが早いと思われるかもしれませんが、あくまで粗造り、わりといい加減に形作っているという段階です。

あと2時間ほどの作業で粗造りは完了
前回の投稿で述べた通り、その後にイライラが待っているのです。
# by himaru73 | 2007-07-18 18:33 | 制作中! | Comments(10)

地蔵菩薩1

一つ石で何かこじんまりしたものを作ってみたくなって、作ってみました。
職人としてやっていた頃の延長線上の作品です。

お地蔵さんにもいろいろありますが、両方の掌を合わせているので合掌地蔵と称します。
持っている物や様々な手の形の違いによって、○○地蔵と言われています。
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カラオケ地蔵、ゴルフ地蔵など(容易に想像できますよね)、古来伝わるものとはかけ離れたというか宗教色のまったく無い、おそらくはオブジェや記念碑としての注文があったことを思い出してしまいました。

一階層上の分類としては、地蔵菩薩のほかに、観世音菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩・・・どれぐらいあるんでしょうね?
観世音菩薩は俗に言う観音さん、千手観音や十一面観音等種類は数多くあり、目にする機会も多いと思います。
さらには釈迦如来、大日如来などの如来群・・・おっと、仏教の話ではないのです。しかもあまり知らないのに深入りしてはいけません。
このあたりで止めておきましょう。

製作過程を元石屋小僧のM君が見ていて、
「こーゆーの欲しいですねぇ」などと言ったものだから、つい弾みで
「おめぇにやるわ」と言ってしまったんですね。
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完成する頃に何となく惜しくなってしまったのですが、言った以上はしょうがない。
自分用にはまた作れるさ、と潔く、そして気前よくプレゼントしてしまいました。
# by himaru73 | 2007-07-17 22:08 | 作品 | Comments(4)

本宮山

本日は山歩き。
妻とその上司、そして妻に山の魅力を伝授した妻の職場の元先輩。
それぞれの頭文字をとって「いなほっほ」の会、などと称して近頃4人で山歩きしてます。

本宮山というのは日本一登山者が多い山、というローカル情報を得ました。
愛知県中部に位置する標高七百数十メートルの低山なんですけどね。
確かに、すれ違う人は数知れず、追い越し追い越される人も数知れず。
車を止めたウォーキングセンターの駐車場は満車状態。
ウォーキングセンターというものが麓に存在すること自体、人気の山ということが言えますけど。

山頂の神社内の休憩所にはランキングが張り出してあります。
最高記録だけを抜き出しても、

年間登山回数 四百数十回
通算登山回数 七千数百回
一日の登山回数 11回
最速登頂記録 二十六分・・・私は二時間かかりました・・・

世の中には恐ろしい人がいるもんだと思いました。
特に最速記録、実際走って上っている人がいますもん。
木杭や石の階段、多少の岩場もあったりするのに・・・

台風の影響で登山道に交差する林道に落石がありました。自然に対する恐れを少し感じた場面です。
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良い具合に苔むした春日灯篭を見つけたのでパチリ。石ブログですからこの辺は押さえとかないと・・・
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蛙岩と看板が出ていた岩をパチリ・・・石彫の際に粗作り中の蛙を後ろから見た感じに見えないことも無いなぁ、というところです。殆どこじつけに近い気がしましたが。
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# by himaru73 | 2007-07-16 23:03 | 石いろいろ | Comments(0)

見習い工システム その3

科目としては、石塔、灯篭、彫刻、建築、製図、安全衛生、積算、および実技と体育などがあります。
1年生ではやらない科目もあれば、1,2年生のみの履修で3年生ではやらない科目もあります。

ここまでは20数年前に卒業した私のおぼつかない記憶によるものですが、つい最近卒業した石屋小僧のTo君から情報収集したところ、石積み、材料、造園、機械工具という科目もあるとのことです。
そういえばあったっけなぁ・・・ウン、あって当然、必要な学科だわなぁ。
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例えば「材料」の授業で教わるのは石の種類分け。安山岩・凝灰岩・堆積岩・・・といういわゆる一般的な分類のほかに、庵治石・真壁石・岡崎石など産地の地名にちなんだ業界ならではの名称をある程度学習します。
色合いはもちろん目の細かさや粗さによる価値の違い、産出量の過去と現在、国産材と外国材の違いなども学びます。

また、「積算」では独特の面積や体積計算を習得します。一面材、二面材という面積の数え方、1才、2才という体積のあらわし方等です。

1尺(30.3cm)四方が1面材、1尺立方が1才なのですが、切削面や磨き面はこの単位によって計算され、切削代金は一面材あたり○○円ですから△△面材分見積もりします。というように商売に密接にかかわってきます。
石材の購入、販売においても一才当たりの単価が種類ごとに決まっています(相場によって変動します)ので、この単位を用います。

また、一才当たり白系の御影石で約80kg、高密度の黒系の石で約100kgと計算しますので、寸法を測ることによって大体の重量を把握することも出来ます。

産地から石を切り出すところから工場に運んで加工する過程、その方法、制作物によっての加工法の違い、使う道具の選別、そして実技講習など多くのことを学びます。
さらには「安全衛生」や「積算」に象徴されるように、工場の運営に関する知識までも。

「石」というよりは「石材」というものに関しての殆どが網羅されていると言って良いでしょう。
# by himaru73 | 2007-07-15 21:08 | 石屋小僧 | Comments(4)

見習い工システム その2

訓練校の授業は週3回、毎日ではそりゃ大変ですからね。
日中の作業を終えて夕食を済ませてから、そう7時ごろからでしょうか・・・
講師は石材店の親方、社長、元社長・・・ようは石屋の親父
なんです。

専門用語に専門知識のオンパレード、他の業種の方々が入る余地はありません。もちろんのその道の権威、業界外の専門家という人もいることはいるのでしょうが、この学校では必要とされてはいないようです。予算面の問題でしょうか!?

講師も生徒もそりゃわかってますよ。現場仕事が遅くなれば遅刻するのは止むを得ませんし、肉体的にきつい日が続けば居眠りするのも当たり前のことです。当然大目に見てくれます。
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ものは考えようで、そういう人情味というようなものが経営者との距離を近くし、互いの弱みを理解しつついわゆる大人の関係を築いて行っているような気がします。
「学校」にもいろいろありますからね。

中卒、高卒、高校中退、大卒、まれには社会人になってからと、年齢差のある青少年が同じ1年生として石屋小僧を始めます。
当然スタートラインは全く同じと言うわけではありません。
算数もおぼつかないような少年もいれば、石屋の跡取りになるよりはその卓見と博識振りをもっと違う分野で生かしたほうがいいのでは?というような博学多才の士がいます。
図面の読み取りや店舗経営のことを考えると、基礎的な学力はあったほうが良さそうです。

しかし、加工技術は体で覚えるという大原則からすると、実務面においては頭でっかちになっていない、つまり上からの指示を素直に受け入れられる人のほうが上達の度合いが早いようです。

人それぞれだし、工学院へ入学した背景も様々でしょうから一概に決め付けるわけにはいきませんけどね。
# by himaru73 | 2007-07-14 17:44 | 石屋小僧 | Comments(6)

見習い工システム その1

見習い工は技術工学院という職業訓練校に通っています。ずいぶん昔からカリキュラム等履修内容は殆ど変わることなく、3年間通うことによって石材技能士等の資格を得、将来的には指導員免許を得ることが出来るシステムになっています。

全国から訓練生を受け入れており、昼間は各事業所で石材加工や現場仕事に従事、夜は工学院に通うという日々を見習い工は過ごすのです。
いわゆる、石屋小僧です!

どの事業所に入るかは千差万別。
大学の入学式後に繰り広げられる各部や同好会の勧誘競争のような光景はありません。それぞれの事業所がそれぞれのルートで見習い工を入社させるのです。縁故、飛び込み、この親方に惚れた・・・などと相撲部屋に似ているかもしれませんね。
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地方の石屋さんが、跡継ぎに箔をつけさせるため(様々な資格を取得できます)、また、他人の飯を食って来い、と本来の意味での修行に出す目的、あるいは最近はもちろんありませんが食い扶持を減らすため(30年ぐらい前には現実にあったらしいです)、という事情で全国津々浦々からやってきます。
地方の大多数の石屋さん、親方衆にとってはかつて自分が歩いた道、青春を過ごした地、なのです。息子よお前も、という気持ちは多々あると思います。
# by himaru73 | 2007-07-13 20:33 | 石屋小僧 | Comments(4)

女神立像 その後

前回の状態から約1時間半の加工で写真のようになりました。
顔や手らしきものが出現し、衣の裾もふっくら。

姿かたちはわりと早くそれとうかがえる形にはなります。
完成まであまり時間がかからないのではないかと思われがちですが、たくさん削れる道具で細部を気にすることなく加工できますので、形がきちんとイメージ出来てさえいれば粗造りというのはスイスイと進むのです。

どんどん形になっていくので、とても楽しい作業といえます。
少しの変更であれば今のうちなら十分可能ですし・・・
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アウトラインが出てからの方がはるかに長く、そしてイライラとの戦いの連続となります。

細部の仕上げには根気と集中力が必要とされます。
最終工程など、仕上げ方と部位によってはただきれいに滑らかにするだけという、ある意味単純作業に近い状態になります・・・イライラの原因ですね。

ああすれば良かった、などと後悔しても時既に遅し、完成間際に至ってはどうしようもありません・・・イライラは最高潮に達します。
趣味なのにストレス溜めてどーすんの!? ってとこですね。

それだけに現在のこの工程は、楽しくはありますが完成時の満足度を左右するほど大切なのです。
# by himaru73 | 2007-07-12 15:08 | 制作中! | Comments(4)

I君のこと vol.1

I君に4の半分はいくつだい?と尋ねたら、しばらくしてから2・・・ですと返ってきました。
I君に4の4分の一は?と尋ねたら、1・・・かな?と返ってきました。
I君に5の4分の一は?と尋ねたら、・・・ ・・・返答はありませんでした。

I君はとても作業に時間がかかりますがサボると言うことを知りません。
I君は仕上がりが比較的雑ではありますが手を抜くと言うことを知りません。

I君は朝、必ずおはようございますと元気に挨拶をします。
I君は目上の人の指示に逆らったことがありません。必ず指示通りやり遂げようと努力します。
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その結果、4年目ぐらいから徐々にではありますが周囲の信頼を得て一人前と認められ、仕事を任されるようになりました。

日を追う毎に作業にかかる時間は短縮され、雑な仕上がりは製品レベルに達するようになりました。

I君は石屋小僧を10年以上前に卒業して隣県の実家に帰ったのに、ある日突然、
「酒飲みに行きませんか?」
と誘ってくれました。

計算が出来るかどうかや効率的な作業が出来るかどうかだけで、一人の人を評価できるものではないと教えられました。
短期的な視点だけでその人となりを評価できるものではないということも教えられました。
そんなI君とかかわりを持つことができて良かったな、と思います。
# by himaru73 | 2007-07-08 16:52 | 石屋小僧 | Comments(4)

孤独の肖像

芸術作品を作ろう! 懲りずに4作目です。

タイトルを決定しておいてから、どう表現するかという手法で作成しました。
かなり具体的にイメージできたので、これはイケルゾ!と意気込んで取り掛かったのは良いのですが、前作で感じたジレンマに支配され、かき回され、ちょっと違うかなぁ・・・という出来上がりになってしまいました。

石を加工する過程においては、硬いけどもろいというのが難点です。
硬すぎるがゆえに、薄くなった部分や尖った部分などを削る場合に、ハツリ工具の振動などであまりにもあっけなくもげてしまうという特徴があります。

従って、必要としていた箇所が欠けて無くなってしまった場合、テーマを逸脱するほどの致命傷であれば新たな材料で作り直しますが、少し路線変更して仕上げるということも可能であり、否応なしに行われた変更がかえって良い味を出したりしますので、つい楽な道(作り直さない)を選んでしまったりもします。
今作品はそれにハマッてしまったようです。
テーマを逸脱してはいないと思う反面、当初のイメージではないな、と。
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波と岩、時々雲、というのが今シリーズのアイテムとなっていますが、それに縛られすぎた感があったことは否めません。

とある展示会に「波の上」「天使の階段」と共に3部作として出品したのですが、一番の自信作は実はこの作品だったのです。前述のとおり少し反省はあるにせよ、タイトルとマッチしているのはもちろん、自己の内面を端的に表現できたのではないかと思ったからです。

賞をいただいたのは「天使の階段」でした。

自己満足と他人の評価はかくも違うものかと思い知らされました。
# by himaru73 | 2007-07-06 15:36 | 作品 | Comments(4)

日常の出来事あれこれ。  ときどき「石」。


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